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2012年1月8日日曜日

読書「知的会話入門」

「知的会話入門」(樋口裕一)という本を読みました。最近小説を読んでいて、その人の人柄・性格・頭の良さ・年齢などは発する言葉からも伝わってくるものだなと思い、自分の会話力の低さに愕然としたのがこの本を買ったきっかけです。会話において発言する際、大切なのはボキャブラリー・レトリック・それからこの本で述べられている教養だなと思います。

 この本の前半部では、知的会話のtipsが述べられています。後半部では、教養の付け方について書かれています。ここでは前半部で紹介されたテクニックの一部(※多少私自信の拡大解釈があるかもしれません。)をまとめておきます。

1. 分からない言葉を聞く場合
「○○の正確な意味って何でしたっけ?」、「○○の厳密な定義って何でしたっけ?」と聞くとよいです。過去形にすることで、あたかも昔知っていたけど忘れてしまって・・という感じがでます。「○○って何でしたっけ?」ではなく”正確な”意味、”厳密な”定義という聞き方をしているのがポイントです。

2. 質問に対する適切な回答が思いつかない場合
「分かりません。」の後に、「じっくりと考えてみる必要があります。」というと、じっくり考える思慮深い人だなという印象を与えることができます。

3. 相手の意見を否定する場合
「おもしろい意見ですね、しかし○○という考え方もありますが、どう思いますか?」と聞く。独善的に否定するのではなく、反対の意見を質問でぶつけてあげると、相手も悪い気はしないですし、この会話にもつながります。

4. あるものの良さが分からなかった場合
「今日の映画おもしろくなかったね。」というと、もし相手が面白いと感じていたときにとても不快な思いをさせてしまいます。「○○のよさは私には理解できなかったんだけど、あなたはどう思った?」とあくまでも”私には”面白さが伝わらなかった。というふうに言うといいです。ここでも質問で相手の意見を聞くという姿勢が大事です。相手と自分の感じ方の違いを会話で楽しむわけです。

5. あるものがとても良かった場合
「いやーよかった。分かる人には分かるんだよ。このよさが分からないやつなんてダメだ。」と妙に自分が違いが分かる人間であるように言う人がいますが、これはNG。「私にはとても興味深く感じられた。あなたはどうだった?」と聞きましょう。具体的にどこがよかったのか数点挙げてやると会話の幅が広がるでしょう。

 と、私が特に印象に残った使いそうなテクニックをあげてみました。他にも有効なテクニックが複数個挙げられているので、詳しく知りたい人は本を買いましょう。

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