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2010年12月20日月曜日

包除原理とその実装

日曜のSRM、no-contestとは。。悲しすぎる。。

本番は解けなかったHardの問題。包除原理を使うことは分かっていたけど、実装が間に合わなかった。
今日は、簡単な包除原理の復習。英語では、Inclusion-exclusion principle.
そのまんま。

この原理を用いると、集合A1, A2, A3, ... Anがあるときに、すべての集合の和集合の要素数を求めることができます。
一番簡単な例で、A1とA2の2つしか集合が無い場合を考えます。これは簡単。
|A1| + |A2| - |A1 and A2|
ですね。ここで、|x|は集合xの要素数です。

じゃ、A1, A2, A3と集合が3つになったら??
これはベン図を書いて、少し考えると分かります。
|A1| + |A2| + |A3| - |A1 and A2| - |A1 and A3| - |A2 and A3| + |A1 and A2 and A3|
です。

じゃあ、集合がn個あるときは?を説明したのがInclusion-exclusion principleです。
いろいろ解説サイトがありますが、wikiの説明が1番分かりやすいです。
証明も載ってます。

それでは、実装してみましょう。POJの問題を解いてみます。
ぱっと見簡単そうですが、入力値が10^9のときも時間内で解くためには、工夫が必要です。包除原理を使って解いてみます。

set<int> primes;

void fact(int n) {
FOR (i, 2, n) {
if (n % i == 0) {
primes.insert(i);
n /= i;
i = 1;
}
}
if (n > 1) primes.insert(n);
}

int solve(int n, int bit, VI &vec) {
int on = 0, mul = 1;

REP(i, 32)
if (bit >> i & 1)
++on, mul*= vec[i];

return (on % 2 ? 1 : -1) * n / mul;
}

int main() {
int n;

while (cin >> n, n) {
primes.clear();
fact(n);

int ret = 0;

vector<int>vec(ALL(primes));
REP(bit, 1<<vec.size()) {
if (!bit) continue;
ret += solve(n-1, bit, vec);
}
cout << n-1-ret << endl;
}

return 0;
}
部分集合をビット演算を使って実装するのがポイントでしょうか~。
2^n - 1パターンの部分集合を考えないといけないので、nが大きい場合は何らかの工夫が必要なようです。数学的アルゴリズムの世界は奥が深い。。

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